ある五月の風景

洞爺湖に写る羊蹄山 生きる。

皐月の日曜日、私の唯一の親友の命日でした。

お墓参りに札幌に行って来ました。

その途中、洞爺湖のほとりを通りました。

まったく風がなく、透きとおった鏡のような湖面に、くっきりと羊蹄山が...。

きれいでした。幸せでした。

ただそれだけ。

うん、それだけでいいんですね。

以前見た松山千春さんのコンサートで、千春さんがこんなこと言ってました。

空がきれいだなぁ…とか、花が美しいなぁ…とか、幸せだなぁって、そんなふうに思うだけで生きている価値があるんだよ。充分尊いんだよ。

自ら命を絶った親友の分も、幸せを噛みしめて生き続けなければならない。

つらいことのほうが、ずっと多いけどね。

ほんのちょっとの幸せを噛みしめて。